インフルエンザの異常行動

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インフルエンザの季節。
万が一の時は患者としても冷静に対応できるよに、予備知識はかなり必要だと実感しました。

医療機関側の考える痙攣定義と、患者側が考える痙攣定義の認識のズレも一歩間違えると誤診になってしまいます。



原因不明 発熱後2日は注視

 三重県の男子小学生(8)は3年前の冬、高熱が出てインフルエンザと診断された。寝ていたのに急に起きて声を上げたりしたため、国立病院機構三重 病院(津市)に入院した。入院中も急に目を覚まして「怖い、怖い」と訴えたが、数分でおさまった。数日で退院後、こうした行動を覚えておらず、後遺症も特
になかった。(科学部・宮崎敦)


 インフルエンザは冬に流行し、38度以上の高熱やせきが出るのが特徴だ。通常は1週間ほどで治るが、子供が高熱でけいれんを起こしたり、肺炎になったりする場合もある。まれにインフルエンザ脳症という重い病気を起こして命を落とすこともある。

 これとは別に、インフルエンザにかかった子供が突然不可解な言動を起こすことがある。こうした「異常行動」を起こす時間が数分以内と短く、これまで重視されてこなかった。

 しかし、2005年にインフルエンザ治療薬タミフルの副作用で生じる疑いが指摘され、注目が集まった。厚生労働省研究班が先月公表した患者約1万人の調査で、うわごとなど軽い異常行動まで含めると、インフルエンザと診断された子供の6〜7人に1人の割合で起きていた。

 三重病院は、05〜06年の冬にインフルエンザと診断され、異常行動を起こして入院した3〜13歳の子供14人を詳しく調べている。

 その結果、「障子が倒れる」「お化けがいる」など幻覚を見たのが7人、「死ぬ」「怖い」など恐怖体験を口走ったのが6人だった。このほか、「突然 起きて『ごめんなさい』と繰り返す」(7歳女児)、「前に向かってぱっぱっと何度も手を伸ばす」(4歳女児)、「『お母さんが死んじゃう』『21回まわら
ないと』と話す」(10歳男児)など変わった言動があった。

 調査を担当した国際保健医療研究室長で小児科医の中野貴司さんによると、異常行動は〈1〉男子に多い〈2〉発熱から2日以内が大半〈3〉昼夜を問 わず、寝ていて急に目が覚めてから起きることが多い----などの傾向があった。14人中13人がタミフルを飲んでいたが、内服前に異常行動が現れたのは6人
とほぼ半数だった。

 国の研究班の解析でも、タミフル服用者に異常行動が多い傾向はみられない。異常行動の原因は不明だが、同病院の調査では、異常行動が出て半日以内 に脳波検査をした4人はいずれも脳波が緩やかな波になり、大脳の活動が弱まっていた。ただし、全員が回復し、後遺症はなかった。

 順天堂大小児科准教授の奥村彰久さんによると、異常行動は子供がはしかや水ぼうそうなどにかかった場合でも、まれに起きる。「異常行動のパターン は多様なので、脳の特定の部位に問題が起きているとは考えにくい。大人が酒に酔った時のように、異常行動を抑える大脳全体の働きが弱くなっているのではな
いか」と推測する。

 厚労省調査会は先月、10代へのタミフル使用を原則控えるとした措置を当面維持することを決めた。子供がインフルエンザにかかった時、親はどう対処したらいいだろうか。

 「タミフル服用と関係なく、インフルエンザにかかれば異常行動が起きる可能性はあると考え、発熱後2日間は子供の様子を注視して欲しい」と中野さ んは強調。その上で、「インフルエンザは、単なるかぜではない。子供がかかったら、早く薬を飲んで熱を下げるのではなく、ゆっくり体を休ませて回復させる
ことも大事だ」と訴える。

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