体内の亜鉛が不足すると味覚障害になることは有名だが、ほかの様々な症状は意外に知られていない。食欲不振、舌の痛み、皮膚疾患などに心当たりがある場合は、亜鉛欠乏症の恐れがある。
亜鉛は体に必須のミネラル分だが、体内で作ることができないため食事で外部から取り入れるしかない。偏食を続けていると亜鉛欠乏症になり、全身に異変が出てくる。
そもそも、亜鉛はすべての細胞に含まれ「約300種類の酵素を活性化するうえで重要な働きをしている」(東京慈恵会医科大学環境保険医学講座の柳沢裕之教授)という。
排せつにより1日に5ミリグラムの亜鉛が体から出ていく。吸収率を考慮すると成人で毎日10ミリグラムを摂取しないと欠乏症になる恐れがある。不足すると皮膚疾患では目や口などの開口部周辺にうみや湿疹(しっしん)ができる。うつや認知症との関連も指摘されている。
予防には亜鉛を含む食事を適度にとることが大切だ。ただ、「加工食品の場合は製造過程で亜鉛が減るため、なるべく生鮮食品から摂取した方がいい」と柳沢教授は指摘する。
亜鉛を多く含む食品
*100g当たりの含有量
・かき 約80mg
・牛肉4~5mg
・卵黄4.2mg
・ごま5.9mg
・いわし7.2mg
・するめ5.4mg
・干しえび3.9mg
・プロセスチーズ3.2mg
引用元:2008年9月28日 日経新聞SUNDAY NIKKEI「1分間人間ドック」より
皮膚に疾患、亜鉛不足の恐れ
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